
おかずさん
UDL(学びのユニバーサルデザイン)を実践して数年が経ち、UDLによって確かな学力がつくことが分かりました。今回はそんな実践者である自分が「UDLとは何か」ということについて紹介したいと思います。
Universal Design for Learning(UDL)は、人間がどのように学習するかについての科学的洞察に基づいて、すべての人々の教育と学習を改善および最適化するためのフレームワークです。
https://www.cast.org/
Universal Design for Learningの頭文字をとって「UDL」と省略し、「学びのユニバーサルデザイン」と一般的に和訳されます。
学習者にバリア(障害)があるのではなく、カリキュラムにバリア(障害)があるという考えで「学びのエキスパート」を目指します。「学習者は多様である」という前提で、自分の得意な学習方法で、自分自身で選択しながら、学び続ける学習者になるようなフレームワーク(考え方)になります。つまり、学びのエキスパートになろうということです。ちなみに、学びのエキスパートとは以下のようなものです。
- 目的を持ち、やる気のある学習者
- 学習リソースが豊富で、知識を活用できる学習者
- 方略的で目的に向けて学べる学習者
また、UDLはアメリカの教育機関のCASTが提唱しているものです。参考になりそうな資料を紹介しておきます。
UDLを実践していると「もともとアメリカのものだから、日本では通用しない」という考え方があります。最初の頃はそういう風に感じることもありました。しかし、自分自身の実践を振り返り、授業改善していくと、こどもたちが変容していくのが分かるタイミングがきます。自分の場合は3ヶ月から半年間ぐらいで感じるようになります。
学びが個別最適化され、自分のペースで学習をすすめていく姿にはいつも勇気をもらい、頑張ろうという気持ちになります。そして、個別最適化される学習は、今回の学習指導要領の改訂と合致しています。時代の流れそのものです。
UDLを学ぶのも、UDL的な視点で学ぶべきだと思います。自分の得意な方法を自分自身で選びながらUDLを意識して授業改善していくのがポイントだと思います。だから、大きく授業改善するよりも、これまでの実践を振り返り、自分の得意な方法や好きな手段を伸ばしていきながら授業改善をする方がスムーズに進められます。
特別支援学校教諭二種免許状を持っていますが、もちろん、特別支援級のこどもたちにも有効だと実践から感じています。特別支援級のこどもで、口頭で発表するのが苦手な子が、パワーポイントを使って、堂々と発表している姿をみて、UDL的な視点で指導することで、こどものもつ可能性を大きく広げることができます。学習内容を発表する時、多様な提示の方法が提供されるべきなのは、誰にとってもいいことだと思います。
UDL
2022/9/6
個別最適な学びとUDL
教務主任になり、日々の実務に追われつつ、学びのユニバーサルデザインを実践している日々です。 しかし、最近きになっているのが「個別最適な学び」なのです。新しい教育的用語かと思いましたが、実は昔から存在している実践のようで、いろいろと調べてみました。文部科学省のウェブサイトには次のような文書があります。 「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実 また、「個別最適な学び」について学ぼうと思い、上智大学の奈須正裕の本を読んでみました。 リンク 個別最適な学びは学びのユニバーサルデザインにつながる部分があ ...
ReadMore
ICT
2022/2/21
SGRAPA(スグラパ)でヒストグラムや箱ひげ図をつくろう
中学1年や2年の数学でヒストグラムや箱ひげ図を作ることになります。内容をしっかりと理解していれば簡単に書くことができると思いますが、正進社の「SGRAPA(スグラパ)」というブラウザアプリを使うと簡単に書くことができるので、今回はスグラパを紹介します。 Contents1 Excelやスプレッドシートのデータを利用できる2 中学1年で習う度数分布表やヒストグラムを簡単に作成できる3 中学2年で習う箱ひげ図が簡単に作成できる4 相対度数を追加したり、階級の幅をラクに変更できる5 図や表をダウンロードできる ...
ReadMore
UDL
2022/2/15
UDLの視点で数学の問題集について考える!
数学の授業で使う問題集をどうするかを最近考えています。一般的には数学の授業で使う問題集は、数学科の職員で話し合って、それを学年の生徒たちに購入してもらって授業中に使ったりしています。しかし、数学ができる生徒には簡単で、数学が苦手な生徒にとっては難しすぎる。個別最適な学びが話題にあがるようになり、問題集の在り方についていろいろと考えているところです。 Contents1 問題集についてアンケートを採ると…2 以前から宿題は必要ないと考えていましたが…3 けテぶれ学習法とは4 問題集の在り方を考えながら「宿題 ...
ReadMore
ICT
2022/2/14
ChromeBookでオンライン授業をする
学級閉鎖でオンライン授業を実施する必要が出てきて、先生たちがどのようにやっているかを確認してみました。 Contents1 ChromeBookだけでオンライン授業を行う2 ChromeBookを2台用意するオンライン授業3 真剣にやるときは MiniMiniを使います4 今後、チャレンジしてみたいのは ChromeBookだけでオンライン授業を行う ICTに詳しくない先生たちは、次のように、ChromeBookをGoogleMeetにつなぐだけでオンライン授業をしていました。 生徒役でオンライン授業に参 ...
ReadMore
UDL
2022/1/19
個別最適な学びとUDL
令和3年3月に文部科学省から「学習指導要領の趣旨の実現に向けた個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に関する参考資料」(以下、参考資料とする)が出されました。協働的な学びはなんとなくイメージできると思いますが、個別最適な学びは少し捉えづらい感じもします。しかし、学びのユニバーサルデザインと非常に相性がいいのです。今回は「個別最適な学びとUDL」についてまとめていきます。 学習指導要領において示された資質・能力の育成を着実に進めることが重要であり、そのためには、新たな学校における基盤的なツールとなるIC ...
ReadMore